【入門編】スイングトレードで株を始める
今回はスイングトレードの概要を説明していきます。
スイングトレードとはデイトレードと中長期投資の中間期間のトレード手法です。
だいたい、数日から長くても数週間で手仕舞うのが一般的です。
もちろん練習が必要ですが、正しい手法を身につければ数ヶ月で利益を出せるはずです。
ぜひ今回紹介するスイングトレード方法を身につけてください。
なお、今回の記事では株トレードを始めたばかりの方、これから始めようという方向けの内容になっています。
目次
スイングトレードとは?
初めにスイングトレードについて詳しく紹介しておきます。
導入部分でも説明した通り、数日から数週間の期間でトレードを区切ります。
期間についてですが、基準がある訳ではありません。
ただし保有期間が長ければ長いほどファンダメンタルの要素が強くなり、期間が短ければ短いほどテクニカルが重要になります。
つまり、企業分析に自信があり長期的に上昇すると戦略を立てれば数ヶ月保有することもあります。
対照的にテクニカル中心でトレードする人なら、数日で区切る場合もあるでしょう。
一口にスイングトレードと言っても自分の得意分野や資金に応じて、手法を選ぶ必要があります。
この後紹介するトレード方法は小額資金で経験が浅い人でも利益が出しやすい、比較的期間の短い手法になります。
メリットとデメリット
メリット
- 日中、株価を見る必要がない。
- 小額スタートでも利益が出せる。
- 企業分析や経済ニュース(ファンダメンタル)に疎くても勝機がある。
まず日中株価をチェックする必要がありません。不利に聞こえるかもしれませんが、日中チャートを見ないことで無駄なトレード欲が排除できるため、経験が浅い人にはむしろメリットになります。
次に小額資金でも十分利益が出せます。特に値動きが軽い新興市場なら30万円程の資金からでもそれなりの利益を出すことができるでしょう。
最後にファンダメンタル分析が苦手という人でも、チャート分析を追求することで十分チャンスがあります。
デメリット
- 優待や配当が得られない場合が多い。
- 大きく負けるリスクがある。
基本的には買った値段と売った値段の差額を狙っていきますので、優待や配当を狙ってエントリーするということはありません。
次に損失リスクについてです。慣れてくると大きく掛けたり、損切りルールを設けなかったりと無意識に過大なリスクをとってしまうことがあります。
1回のミスで全財産を失うリスクもある、ということを意識しなければなりません。
しかし、これに関しては、この後述べる損切りルールを守れば回避できますので、そちらも必ず目を通してください。
どれくらい利益が出せる?
資金にもよりますが、100万円の資金があれば月に5万円程は利益を上げられると思います。
仮に30~50万円ほどのスタートでも、月に2〜3万円の利益は上げられるでしょう。
ただし練習が必要です。
少なくとも3ヶ月は修行期間と考えて、損失も我慢してください。
また実戦練習をするだけでなくチャート分析を繰り返し、自分なりの戦略を立てましょう。
大きな利益を得るには、自分に合ったトレード戦略を見つけなければなりません。
練習方法や分析については私のブログで取り上げているので参考にしてください。
スイングトレードの売買戦略
ここからは具体的な売買戦略を見ていきます。
詳しい内容を知りたい方は別記事にトレード方法を載せていますのでこちらを参照ください。↓
【チャート分析】勝率を上げるエントリーポイント - イシダのチャート分析室
ここでは順張りトレードについて紹介します。
株価のトレンドに沿った方向に売買する方法です。勝率が高く、利益を上げやすい特徴があります。
エントリー方法
まずはトレンドを掴みます。
青い線が75日移動平均線です。
株価が75日線よりも上で、75日移動平均線が右肩あがりなら上昇トレンドです。
時々、ロウソクが75日線を割り込んでいますがすぐに上抜ける時は上昇トレンドとみなします。
この様なチャートの銘柄を選びます。
そして具体的な狙い目は画像の小さい矢印で示した小さな上げを狙います。
次にエントリーするタイミングについてです。
MACDという分析ツールを使って、ゴールデンクロスがおきたタイミングを狙うと上昇に乗りやすくなります。
更に詳しい説明を下記の記事から確認してみてください。↓
【チャート分析】勝率を上げるエントリーポイント - イシダのチャート分析室
売買数量
経験が浅かったり、新しい手法に挑戦する場合は最小単元100株からスタートしましょう。
慣れてきたら資金に応じて2〜5銘柄ほどに分散買いをしましょう。
1銘柄集中投資は危険といいますが、ここぞという時には、アリだと考えています。
もし思惑通りの結果にならなくても損切りを徹底していれば、退場するほどの損失にはならないはずです。
ただし、あくまで経験を重ねて利益を上げられる人に限ります。
利益確定のタイミング
利益確定をするタイミングは上昇が止まったタイミングです。
判断基準はロウソクが5日移動平均線を割ったら、またはMACDが方向転換したタイミングが分かりやすいです。
上昇が続いている間は保有し続けるか、分割で利食いをして少しでも天井まで保有するようにしましょう。
「1万円儲かったから」という理由で利確していると、利益を伸ばす習慣が身につきません。
損は小さく利益は大きくを心がけるようにしましょう。
損切りルール
損切りルールは資金に対して損失許容額を決め、そこから逆算した値段に逆指値をセットします。
例えば総資金に対して2%を損切りラインとした場合、、、
100万円の資金ならば2万円以内が損失許容額です。
例)100万円資金 1000円の株を100株の場合、800円に逆指値をセットします。200株ならば900円です。
順張りスイングで短期の上昇を狙う場合は資産に対して2%以内で損失許容額を決めると損失を小さく抑えることができます。
エントリーしたら必ず上記のルールで決めた損切りラインに逆指値注文を出してください。
これを怠ると、気づかない間に暴落し、大損をしてしまうことがあります。
また今回記事で紹介しているトレード戦略では、基本的にエントリー後すぐ上昇することを見込んでいます。もしエントリー後、横ばったり下がるような期間が長いようであれば、タイミングを間違えた可能性が高いので2%を待たずに損切りを検討してください。
損切りルールを軽視すると、必ず大損して退場することになります。
エントリー方法と合わせて損切りルールについても勉強しましょう。
選ぶべき市場
東証1部、マザーズ、JASDAQそれぞれの市場で値動きに特徴があります。
東証1部(大型株)
東証1部に属する1日の出来高が100万株ほどある大型株は値動きが比較的緩やかです。
またMACDなどのシグナルもダマシが少ないので初心者の方向けです。
デメリットとして値動きが小さいので利幅も小さくなりがちです。
トヨタ自動車、softbank、サイバーエージェント、伊藤忠、パナソニックなど大企業が対象です。
マザーズ、JASDAQ(成長株、中型株、小型株)
1日の出来高が数万〜数十万株ほどの中型、小型株は値動きが激しい傾向にあります。
チャート分析に自信があれば、小額資金でも大きな利益を得られます。
ただしダマシのシグナルも多く、値動きが激しいため損切りも頻繁に起こります。
大型株で、ある程度経験を積んだ人は新興市場も試してください。
まとめ
以上がスイングトレードの説明になります。
比較的誰でも始めやすく、練習を重ねれば利益を上げられるトレード手法です。
最初は難しいかもしれませんが、退場することなく相場に居続けることで必ず上達することができるはずです。
最初は月に5万円を目指してトレードに取り組みましょう!
以上、最後までありがとうございました。